あなたが入院・治療する本当の目的の見つけ方 『なぜ・だから』の思考法
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kazuki-ONEMasterです。
入院生活を送っている患者さん、その入院・治療は何のために行っていますか?
例えば、『なぜ』抗がん剤を使ってまで治療して生きるのか、考えたことはあるでしょうか?
大きな手術をしたり、抗がん剤の副作用の体調不良、脱毛に耐えて生活したりというのは、自分が生きるためであると思いますが、では、その生きる目的とは何か?
『なぜ』、『だから』の思考法を使うことで自分が本来望んでいることに改めて気が付くはずです。今回は、その思考法をお伝えします。
『なぜ』そうなったかという原因、『だから』こうなったという結果や、『だから』こうしなければならないという目的、目標が明確になります。
もともとはビジネスの場で具体化して原因究明する際に使われる分析方法ですが、日常生活、恋愛、趣味、どんなことにも応用できるので紹介します。私の職場(製造業)では、不良などが発生した場合、『なぜ』、『だから』の分析をした書類の提出を求めるお客様もあります。
自己紹介です。
筆者は、2018年10月頃(当時35歳)、急性前骨髄急性白血病を発症し入院しました。期間としては、通常の治療(入院)を半年間行って無事退院(2018/10/17~2019/04/17)。その約半年後に再発を確認し、自家移植、放射線治療まで1年ほど入院生活を送り、現在は治療を終え退院しています。(2019/12/03~2020/12/30)
あなたが入院・治療する本当の目的の見つけ方 『なぜ・だから』の思考法
この記事は、私が以前noteに投稿していたものが原案です。
『なぜ』の思考法・深掘り
早速ですが、例として私が抗がん剤治療をする『なぜ』をあげてみます。深掘りする際には、『なぜ』で浮かびあがった答えにさらに『なぜ』をつけて考えていきます。
1、『なぜ』抗がん剤を使わなければならない?
↓
白血病の治療に抗がん剤の効果が必要
2、『なぜ』白血病の治療に抗がん剤の効果が必要?
↓
寛解、地固め療法を行い、寛解状態を維持したい
3、『なぜ』寛解、地固め療法を行い、寛解状態を維持したい?
↓
完治を目指したい
4、『なぜ』完治を目指したい?
↓
白血病を治して生きたい、社会復帰したい
5、『なぜ』白血病を治して生きたい、社会復帰したい?
↓
・もっとお金を稼いで家族に楽をさせたい
・もっと家族と一緒にいたい
・子供の成長を見たい
と言った感じです。
もちろん、もっと深掘りすることもできますし、「5、『なぜ』白血病を治して生きたい、社会復帰したい?」の部分のように、考えられる要因をいくつかあげて分岐させて、それをさらに深掘りしていくのが本来の方法です。
そして、『だから』の思考法については、5で浮かびあがった「もっとお金を稼いで家族を楽にさせたい」の部分から、「1、『なぜ』抗がん剤を使わなければならない?」までを例にしてみます。
5、もっとお金を稼いで家族に楽をさせたい
↓
『だから』白血病を治して生きたい、社会復帰したい
4、白血病を治して生きたい、社会復帰したい
↓
『だから』完治を目指したい
3、完治を目指したい
↓
『だから』寛解、地固め療法を行い、寛解状態を維持したい
2、寛解、地固め療法を行い、寛解状態を維持したい
↓
『だから』白血病の治療に抗がん剤の効果が必要
1、白血病の治療に抗がん剤の効果が必要
↓
『だから』抗がん剤を使わなければならない
という感じで、『なぜ』で深掘りした答えを『だから』で返せるのが正しい使い方ではあります。もちろん、必ず『だから』で返せなくても、『なぜ』の深掘りをすることに間違いはありませんので、実践してみてください。
また、パソコンなどで表を作ったり、手書きでも紙に書いて表にすると見やすく、わかりやすいです。
では、分岐させた場合どんな『なぜ』、『だから』になるのか、先ほどの「1、『なぜ』抗がん剤を使わなければならない?」を違う『なぜ』で深掘りしてみます。
1、『なぜ』抗がん剤を使わなければならない?
↓
担当医から白血病の治療のため、抗がん剤治療(化学療法)の提案があった
2、『なぜ』担当医から白血病の治療のため、抗がん剤治療(化学療法)の提案があった?
↓
白血病の治療としてガイドラインで提唱されている
3、『なぜ』白血病の治療としてガイドラインで提唱されている?
↓
ガイドラインは、エビデンス(科学的根拠)をもとに作成され、推奨されている
このような深掘りもできます。もちろん、『だから』で返せます。
さらに分岐を増やせば、「2、『なぜ』担当医から白血病の治療のため、抗がん剤治療(化学療法)の提案があった?」のところから、
→検査の結果、白血病だった→医療機関を受診した(採血した)→自覚症状があった
これも順番に返していくと、「1、『だから』抗がん剤を使わなければならない」に繋がることを理解していただけますね?
病気の治療にあたって、『なぜ』抗がん剤が必要なのかを深掘りをすることで、その必然性が見えてきます。今回、例にした私の『なぜ』でも、様々な理由から抗がん剤治療にたどり着くのを理解していただけるはずです。
例えば、もし抗がん剤を使いたくないのなら、今回のように『なぜ』で要因(原因)を深掘りし、違った対策を考えていくこともできます。
「担当医から白血病の治療のため、抗がん剤治療(化学療法)の提案があった」のであれば、他に方法がないか相談してみるという選択肢も発生します。
また、「白血病の治療としてガイドラインで提唱されている」の部分でも、ガイドラインで提唱されている以外の治療法とは何かを確認するという選択肢も考えられます。
こうやって深掘り・分析していくことで、単に原因究明などを行うだけではなく、可能性や対策を幅広く考えていくことができます。
入院治療についての深掘りであれば、入院についても、治療についても、本来の目的・目標や「誰のために病気を治したいか」がハッキリ理解できますので、参考にしてみてください。
『闘病』という言葉について考察した記事です。